Data Pumpメモ
Data Pump(expdp および impdp)をメモ。
今回はエクスポートコマンドである expdp について。
下記コマンドで表示されるヘルプを整理し、興味のあるキーワードのみ抜き出して記載する。
なお、デフォルト値には*を付与している。
expdp help=y
なお、コマンドの記述形式は以下の通り。
expdp USERNAME/PASSWORD KEYWORD=valueまたはKEYWORD=(value1,value2,...,valueN)
対象指定
- FULL
- データベース全体をエクスポート
- {Y, N*}
- SCHEMAS*
- エクスポートするスキーマのリストを指定(デフォルト:login schema)
- TABLES
- エクスポートする表のリストを指定
- 例: TABLES=HR.EMPLOYEES、SH.SALES:SALES_1995
- TABLESPACES
- エクスポートする表領域のリストを指定
- QUERY
- 表のサブセットのエクスポートに使用する述語句
- 例: QUERY=employees:"WHERE department_id > 10"
- CONTENT
- 対象データの指定
- ALL*, DATA_ONLY, METADATA_ONLY
- INCLUDE
- 特定のオブジェクト型を含める
- 例: INCLUDE=TABLE_DATA
- EXCLUDE
- 特定のオブジェクト型を除外する
- 例: EXCLUDE=SCHEMA:"='HR'"
- SAMPLE
- エクスポートするデータの割合
出力先指定
- DIRECTORY
- DUMPFILE
- 宛先ダンプ・ファイル名のリストを指定(デフォルト:expdat.dmp)
- 例: DUMPFILE=scott1.dmp、scott2.dmp、dmpdir:scott3.dmp
- REUSE_DUMPFILES
- 存在する場合、宛先ダンプ・ファイルを上書きします
- {Y, N*}
- FILESIZE
- 各ダンプ・ファイルのサイズをバイト単位で指定
- NETWORK_LINK
- ソース・システムにリンクするリモート・データベースの名前を指定
変換
- REMAP_DATA
- データ変換ファンクションを指定
- 例: REMAP_DATA=EMP.EMPNO:REMAPPKG.EMPNO。
圧縮
- COMPRESSION
- 圧縮する
- {ALL, DATA_ONLY, METADATA_ONLY*, NONE}
暗号化
- ENCRYPTION
- ダンプ・ファイルの一部またはすべてを暗号化します。
- {ALL, DATA_ONLY, ENCRYPTED_COLUMNS_ONLY, METADATA_ONLY, NONE}
- ENCRYPTION_ALGORITHM
- 暗号化の方法を指定
- {AES128*, AES192, AES256}
- ENCRYPTION_MODE
- 暗号化キーの生成方法。
- {DUAL, PASSWORD, TRANSPARENT*}
- ENCRYPTION_PASSWORD
- ダンプ・ファイル内に暗号化データを作成するためのパスワード・キー
見積もり
- ESTIMATE
- ジョブ見積りを算出します。見積もりに使用するメソッドを指定
- {BLOCKS*, STATISTICS}
- ESTIMATE_ONLY
- エクスポートを実行せずにジョブ見積りを計算する
ログ
- LOGFILE
- ログ・ファイル名を指定(デフォルト:export.log)
- NOLOGFILE
- ログ・ファイルに書き込みません
- {Y, N*}
パラメータ
- PARFILE
- パラメータ・ファイルを指定
コマンド例
expdp SCHEMAS=scott,system DUMPFILE=test.dmp COMPRESSION=ALL REUSE_DUMPFILES=y