オープンソースルータのVyatta コマンド詳細メモ

日記「オープンソースルータのVyattaを仮想環境に入れたのでメモ - oknknicの日記」で導入方法をざっとメモした。
今回は、コマンドについてもう少し詳細な話をメモ。

設定方法詳細

以下、設定モードを前提とする。

設定対象の確認

show コマンドで現在の設定状態を確認。

show

例えば下記のように表示される。(一部抜粋)

interfaces {
  ethernet eth0 {
    address 192.168.1.1/24
  }
}

設定の指定ブロックのみを表示したい場合は、ブロック名を引数にして show コマンド。(例えば、interfacesブロックのみを表示したい場合は以下のコマンド)

show interfaces
設定変更

上記のIPアドレス部分を設定するには、以下のコマンドを打てばよい。
(つまり、setに続けて、ルートブロックから順にブロック名を記述することで対象を特定する方式)

set interfaces ethernet eth0 address 変更後のIP
設定追加

例えば、service ブロック配下に https が存在しない場合、以下のコマンドで追加できる。

set service https
設定削除

例えば、servece ブロック配下に https が存在する場合、以下のコマンドで削除できる。

delete service https
設定の無効化/有効化/永続化

上記の方法で設定変更しても、変更内容は即座に適用されるわけではない。
show コマンドで確認すると、設定変更されていてかつ未適用の部分にマーク(>,+,-)が表示されることを確認できる。
未適用部分を破棄するには、discard コマンドを打つ。

discard

未適用部分を適用するには、 commit コマンドを打つ。

commit

しかし、 commit しても、再起動時には変更内容が破棄されている。
再起動後も設定変更内容を適用するには、 save コマンドで設定ファイル(/config/config.boot)に変更を反映する必要がある。

save

トピック:通常モードで、コマンドの省略表記が可能である理由

alias コマンドで確認すると、
「_vyatta_op_run」のサブコマンドへのエイリアスを大量に定義していることで、コマンドの省略を可能にしていることがわかる。

トピック:通常モードで、整形された情報を表示する

show コマンドに表示したい引数を渡して実行。
例えば、インタフェース情報を表示したい場合は下記。

show interfaces

トピック:ログの表示

通常モードで show log コマンド。

show log

特定のログだけ表示したい場合はさらに引数を加えればよい。例えば末尾の10ログだけ表示したい場合は以下の通り。

show log tail

トピック:telnetで接続

設定モードでtelnet有効化。

set service telnet
commit
save

Tera Term等で接続する。

参考文献

オープンソース・ソフトウェアルータVyatta入門 ――実践ルーティングから仮想化まで (Software Design plus)

オープンソース・ソフトウェアルータVyatta入門 ――実践ルーティングから仮想化まで (Software Design plus)