プロジェクト管理ツール Maven について調べ＆まとめておく

概要

基本的に、コーディングはEclipseで、プロジェクト管理はMavenで、という役割分担。
（※連携は、プラグイン or 外部コマンドとして登録で。⇒4. Eclipseとの連携 | TECHSCORE(テックスコア)⇒実践した際の日記は「UbuntuにJava開発環境を構築してみた - oknknicの日記」）

Mavenの主なうまみは下記。

プロジェクト管理系の豊富なコマンド群、および拡張ポイントの提供
プロジェクトの依存ライブラリの管理
デフォルト構成による一貫したプロジェクト構成

インストール

公式サイトからダウンロード
binへのパスを通す（＝環境変数Pathへの追加）

実行

コマンド: mvn [options] [] []

options
- -h: ヘルプの表示
- -D: システムプロパティの指定。 -Dkey=value
- -o: オフラインモード
goal: プラグインがもつ機能。Antのtargetに相当
- archetype:create: プロジェクトの作成
- javadoc:javadoc: Javadocの作成
- install:install-file: ローカルリポジトリへの登録
phase: プラグイン内のゴールのエイリアスと理解しておけばほぼ正しい。phaseの実行順序を定義した「ビルドライフサイクル」にのっとり、選択されたphaseの事前phaseが併せて実行される。
- validate
- compile
- test
- package
- install
- deploy

実行例(テストフェーズをスキップして、オフライン環境でjar生成まで実施)：
mvn -o package -Dmaven.test.skip=true

Maven 自体の設定

Maven ディレクトリ/conf/settings.xml （※ユーザ毎の設定は、ホームディレクトリ/.m2/settings.xml）に、下記などを設定可能。

localRepository: ローカルリポジトリ。デフォルトはホームディレクトリ/.m2/repository
proxies: プロキシ

リファレンスは下記。

Maven – Settings Reference

管理対象プロジェクトの設定

プロジェクトに関するあらゆる情報を pom.xml に集約的に記述する。（※ちなみにPOMは、Project Object Model の略）
pom.xml にはソースコードの格納場所等にデフォルト値があるため、記述量が少なくて済む＆PJ間で構成が一貫する。
設定可能な項目には下記のようなものが存在する。

dependencies: 依存ライブラリ
- scope: クラスパスに追加する状況の範囲指定。デフォルトは compile（コンパイル時も、実行時も、テスト時も、…）
リポジトリ
- repositories: リモートリポジトリ（ライブラリ取得用）。デフォルトはセントラルリポジトリ
- pluginRepositories: リモートリポジトリ（プラグイン取得用）
- distributionManagement: リモートリポジトリ（プロジェクト配布先用）
plugins: 読み込むプラグイン。セントラルリポジトリに登録されているプラグインはMaven – Available Plugins
packaging: 成果物のパッケージング・タイプ。デフォルトは jar
url: プロジェクトのWebサイトURL